シミュレーション結果

更新世末期(1万年前)以降

注:図中の各番号は次のシミュレーション結果を示す。1.総人口(人) 2.狩猟採集人口(人) 3.農耕人口(人) 4.狩猟採集の食料利用効率kの変化 5.収穫量倍数 また、年次は計算開始後の年数。

図8:更新世末期(1万年前)からBC1000年

農耕開始のBC6000年(計算開始から7000年後)から収穫量倍数が上昇を開始し,これにともない農耕発生地域の人口が増加する。成長率は,農耕開始時点の0.01%から最終的に0.17%まで上昇(期間平均で約0.1%)。人口密度は0.11人/ km2から10.41人/ km2,農耕地は最後の2000年で初期の総面積を超え,最終的には394万7千人となり,居住可能な総面積の4%を占めるようになった。

 一方,狩猟採集民の人口は約907万人をピークに,停滞し,農耕地による狩猟採集地の浸食とともに減少に転じ,最終的には約861万人となった。これに対し,農耕民は急激な人口増加の結果,約4111万人となり,最終的な総人口4972万人の82.7%を占める結果となった。