生物学的要因による最大出生力と,社会規範による希望出生力,その実現をコントロールする出生抑制効率の三つの変数で決まる構造とした。最大出生力は平均寿命に対応した妊孕(Fecundity)力倍数を標準値(12人)に掛け算出する。また,希望出生力は,希望完全家族規模(子供数)を狩猟採集民で4人,農耕民では6人とし,平均寿命の認識の遅れを考慮したテーブル関数により決定する。出生抑制効率は狩猟採集,農耕社会とも1とした。