入学式とガイダンス

★大学の入学式と新学期のガイダンス

   で、目出度く合格と相成りますと、ご入学の手続き書類が送られて来て、そこに入学式の日取りや新学期の予定などが書いてあります。
御山の上大学の入学式は、毎年、4月の第1週の日曜日頃で、本州ならば桜の咲く頃なんですが、札幌ではまだ雪が残っていたりして、御山の上の、そのまた上の体育館で、こじんまりやるので、実に味わい深いものがあります。だいたい新入生数が万単位の巨大大学では、簡単に全員集合という訳にも行かず、私がかって入学した早稲田大学などは、ぜんぜん入学式の記憶がありませんし、ドイツのフライブルグ大学は、そもそも冬学期(10月中旬)が新年度で、入学式など全くなく、学生はバラバラと学務局で、学生登録をするだけなので、それに比べると、全教員(サボって海外に出ている人を除く)、職員、新入生(入学直前に逃げた学生を除く)、ご来賓の方々、近所の下宿のおばさんも、全員集合、学生音楽サークルの生演奏付きで、何ともアットホームで可愛イイって感じで、ほのぼのしますね。
   入学式は、まあ小学校、中学校、高校と、日本の場合、ほぼ同じで、大学も例外ではなく、校歌斉唱、学長による入学許可宣言、総長挨拶、学長挨拶、来賓挨拶、祝電披露という感じで、延々と続きますが、それでも最近は何とか1時間以内に収まるようになってきたので、眠っていれば、あっという間です。で、その後、学科単位で先生と一緒に記念撮影(こういう芸当は小さな大学しかできない!)して、各教室に分かれて、ガイダンスを受けます。
このガイダンス( guidance) という耳慣れない言葉は、大学でよく使われますし、特に、1年生は、入学後は、ガイダンス、ガイダンス、ガイダンスで、またガイダンスと、1週間ぐらい、様々なガイダンス責めに会いますので、覚悟が必要です。
   で、ガイダンスって何なんだ?というと、これは高校の朝礼や全校集会、ホームルーム(まだあるのかなあ?)みたいなもので、要するに、学生生活に必要な情報を伝達する試みなんだけど、大学と高校との大きな違いは、大学は、最初はウルサイぐらいガイダンスが開かれるけど、一度、新学期の授業が始まると、後は、ほとんど何もない!という点です。
    まあ最近はそれではマズイというので、新入生ゼミとか、秋学期ガイダンス、各学年の始めのガイダンスなんかも開くようはなったのですが、基本的には、入学後の一連ガイダンスで、イチバン重要な事は、みんな説明されるので、後は、ご自分でどうぞ!という形になっています。つまり、高校と違って、よくいえば自由、悪くいえば、基本的に、ほったらかしなので、ボーとしていると留年して脱落します。

研究室トップページへ